WordPressはマルチサイト化してはいけない

2020年12月4日

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WordPressが「マルチサイト化」といって、複数のWordPressを一括管理できるということを知り、自分でもやってみようと思い試行錯誤した結果、

WordPressのマルチサイト化はほとんどメリットがない!
というよりも、デメリットのほうが多い

ということが分かりました・・・。

特に、

  • 今までWordPressをほとんど使ったことがない
  • データベースやWordPressの仕組みがよくわからない
  • PHPなどに詳しくない
  • エックスサーバを使っている

という人は、

絶対にやってはダメです。

WordPressをマルチサイト化したい理由はなんだろう?

  • マルチサイトってかっこいい気がする
  • WordPressのブログを大量生産したい
  • WordPressのブログの数が増えたので管理を簡単にしたい

こう思っているのならWordPressのマルチサイトはやめておいたほうがいいです。

「マルチサイトってかっこいい気がする」という理由の人は初心者が多いと思います。
が、最悪の場合「サイトが見られなくなる」という結果になります。

それにマルチサイト化できたとしても通常のWordPressの管理画面とマルチサイト化後の管理画面も違うので、絶対に迷います。

やっぱり元に戻したいと思っても自分で何をどうしたのかわからなくなって元に戻すこともできない、という結果に・・・。

「WordPressのブログを大量生産したい」というのは、何のためでしょう?

そもそもブログは記事を書き続けるのに便利なツール。
もし数ページ作って放置するのなら、無料ブログなどで作ったHTMLサイトのほうがいいです。

なぜなら無料ブログなら記事を書いてすぐに検索エンジンに拾われることが多いですが、独自ドメインのWordPressは無料ブログに比べてキャッシュされるのに時間がかかります。

「WordPressのブログの数が増えたので管理を簡単にしたい」と思っているのなら本当にやめたほうがいいです。

今まで作ったブログが消えてしまったりアクセス不能の状態になってしまう恐れもあります。
バックアップをとって自己責任で大事なブログが消えるのを覚悟でやるのならとめないです。

今まで作ったブログをマルチサイトとしてまとめると、使うプラグインをブログごとに変えることができないので不具合が出ることがあります。

しかもエックスサーバの場合サブドメインのマルチサイトが作れない仕様になっているので、サブドメインのブログをまとめること自体が不可能でした・・・。

マルチサイトの最大のデメリット

マルチサイトの最大のデメリットはブログごとの管理画面では設定できることがほとんどなく、

  • テーマの追加・管理・削除・カスタマイズ
  • プラグインの追加・管理・削除

などを、すべてネットワーク管理画面というマルチサイト専用の管理画面からしかできないことです。

テンプレートのカスタマイズをしようとした場合1度ネットワーク管理画面に移動して変更しなくてはいけません。

テーマはネットワーク管理画面で一括管理なので、どのブログでどのテーマを使っているのかわかりにくいし、ブログごとにカスタマイズできないので、ネットワーク管理画面からテーマのカスタマイズをしてしまうと、そのテーマを使っているすべてのブログが変更されてしまいます。

プラグインも同じで、新しいプラグインをインストールした場合すべてのブログで有効になってしまいます。

だから

違うテンプレートで10ブログ作りたいのならテーマを10個インストールしないといけない。
違うテンプレートで20ブログ作りたいのならテーマを20個インストールしないといけない。

マルチサイトは、

WordPressのブログを簡単に作成することができるが管理を複雑かつ面倒にしてしまうというものでした。

マルチサイト化の唯一の「メリット」

実際にマルチサイト化して、唯一「メリット」だと思ったのは

ネットワーク管理画面からブログを新規作成すると自動的にデータベースにWordPressをインストールしてくれるということ。

もちろんブログを削除した場合にも自動的にアンインストールしてくれます。

まあ、最近のレンタルサーバはWordPressの自動インストール機能付きが多いので、そこまでインストールに困ることはないとは思いますが・・・。

WordPressのマルチサイトを検討しているのなら、しっかりとメリット・デメリットを理解してからにしたほうがいいですよ。